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「間取りの事」の記事一覧(14件)

【新築間取りは数パターンあった方が良い】
カテゴリ:間取りの事  / 投稿日付:2024/02/02 20:59


新築の間取り打合せをする為に、まずお客様の要望を聞いて、叩き台となる参考プランを作成していきます。

叩き台とはいえ、部屋数だけでなく、採光や動線などもかなり考えて作成していきます。


ここ数年は、シューズクロークや1階にファミリークロゼットを希望されるお客様も増えており、1階の面積ボリュームが増えて昔より間取り作成の難易度は上がりつつある。


一方、間取りや仕様のご要望が分からないというお客様もいらっしゃるので、それはそれで結構間取り作成に悩みます。



よく私がするのは、何パターンかを考える事。「数パターンを考えて提案するのはよくない」って設計もいてますが、そうかな…?

実際「これがイチオシ」って間取りは自分の中でありますが、お客様は選びたいって欲求もあるはず。

特にご要望が定まっていないお客様にとっては、比較する事で方向性が分かってくるだろうし、間取りの話が広がり楽しい。


私としても打合せ中に出てくる新たな要望に対応しやすくなるので(イメージが出来ているから)、数パターン考えておく事のメリットの方が大きいと思います。



という事で、設計者はアポイントのギリギリまで悩むのが大事。もう住宅に携わって28年になりますが、まだまだ考える日々。

住宅設計にはゴールはないと感じるこの頃です。

【希望の間取りの完成とは?】
カテゴリ:間取りの事  / 投稿日付:2023/10/20 16:41


新築の間取り打合せってどれ位やってます?

決まりはありませんが、回数でいえば10回以上はしていくと思います。


お客様に「こんな間取りがしたいっ!」って希望があれば比較的早くイメージに近い間取りになっていくでしょうけど、土地を購入して新築を建てるケースでは、どんな間取りが可能なのか?ってお客様がイメージするの難しいでしょ・・・



だから当社では希望の部屋数とその他希望をザクっとでもお聞きして、私の方で原案として最初にご提案しています。原案といっても、適当じゃなくて、土地の特徴・ガレージの停め方・玄関へのアプローチなどを考えて自分の中では作り込んでご提案しています。



実際にその土地に間取りが当てはまった状態だとお客様もイメージしやすくなるのか、「こんな事できますか?」「ここはもう少し広く欲しい」「動線はこうしたい」など色々と追加のご希望が出てきます。


ここからは間取り打合せ回数の決まりはないですね。

最初の原案から変更していくパターンもあれば、ガラっとコンセプトごと変わる事もある。お客様によって違うので、毎回私としては楽しい部分です。

そうやってまぁ10回以上打合せを重ねて、「あっ、これかな」って間取りに行き着くとそれがほぼ完成形。


その条件としては

①無理をしていない(ある意味シンプル)
②予算からあまりブレていない
③間取りを変更する隙間がない

そんな感じになります。



予算もありますから苦しい時もあるかと思いますが、納得感があるのが一番大事。打合せの経過というのがこれからの一生の思い出になりますので、楽しんでいきましょう。

【間取り打合せでの担当者】
カテゴリ:間取りの事  / 投稿日付:2023/08/23 11:40


間取りの打合せをする時に、営業マンもしくは設計の人と打合せします。

間取り図を見ながら、こんな事がしたい・こう出来ますか?など色々と追加の要望を伝えていくかと思います。そんな時にそのお客様の希望をすぐに図面に書けるかどうか?ここがその担当を判断する結構重要なポイントになります。



「●●さんの要望はこんな感じですか?」
「こんな間取りになりますが、この部分の要望が取れなくなります」
「全体の大きさ(予算)を考えると、そお要望を全部入れるのは正直難しい・・・」
「こういった間取りの取り方も可能ですが、どうでしょう(代替え案)」

こういった感じで間取りが進んでいきますが、その場で返答がもらえると進み具合が全然違うし、検討密度が変わってくるんですね。



そこで「設計に伝えて、検討してみます」とか「ご要望だけ聞いておきます」みたいな返事だったら、なんかね・・・・・(汗)。じゃあ次回の打合せまで話進まんやんって感じになる。



私の考えとしたら、お客様に間取りを提案するって事は、それまでいくつかのパターンを検討した上でコレがベストっていう経過が大事。という事は、ある程度の追加要望があっても自分の中では一度そのパターンも考えたっていうのが普通だと思っています。

それなのにその時にある程度の提案がないっていうのは

・お客様の要望をあまり考えていない
・間取りを考えることが得意ではない

のどちらかかなぁ。



建物の打合せをするっていうのは、得意じゃないでは済まされないし、1回1回の打合せに努力が必要だと考えています。

【間取りを考える時の意識】
カテゴリ:間取りの事  / 投稿日付:2023/08/14 18:16


ハウスメーカーに入社したのが28年前。
それから住宅・不動産業界でずっと間取りを作成してきました。

私が間取りを考える上で意識している事を何点か。



①間取りパターンはいくつか考えてみる。

お客様の要望に加えて、駐車場の取り方・玄関の位置・隣の状況などを考えていった時に、2つ3つ位の間取りパターンが取れたりします。

1つだけ思いついて「出来た!」では浅いんですね。いくつか思いついた上で、「これがベスト」ってならないとお客様に説明する上で説得力が変わってきます。


②考えた間取りは1日は寝かせる。

すぐにCAD入力せず、できたら1日は置きたい。次の日にもう1度その間取りを見た時に「やっぱりコレやなぁ」って感じる事が大事になります。


③その間取りで無駄な空間がないか?や少し変えたら面積を絞る事が出来ないか等を追求する。

最後の仕上げの段階、削ぎ落としていく感覚です。

もう一工夫でより良くなったり、または面積が0.5坪でも削れたりしますのでね。建物単価坪70万円としたら、0.5坪変われば35万円も安くなる訳じゃないですか。コレは大きい!
資金計画がラクになったり、このお金で別の要望を実現出来るかもしれませんので、追求するのは義務だと思っています。



間取り作成や間取りアドバイスは物件を仲介させて頂く中でのサービスの一環として行なっていますので、1坪も変われば仲介手数料分近くは提案している事になります。
個人的にはお客様への還元だと思って、取り組んでいます。



ざっと書きましたが、意識しているのはこういった点。
間取りの打合せが1回で終わる訳なんかないので、これを何回も行っていきます。ただ一番大事なのは初回の間取り提案。ここの方向性を間違うとかなり遠回りしていまうので、初回は特に集中です。

【ダイニング空間の大きさ】
カテゴリ:間取りの事  / 投稿日付:2023/06/03 16:21


今回はダイニングスペースの大きさについて


たまにですが、対面キッチンになっていて、ダイニングスペースの幅が約2275mmという設計寸法になっている間取りを見る時があります。

壁の中心からの寸法なので、実際の有効寸法は約2150mm(2m15cm)となります。

新築建売に多いかな。



このスペースに幅1.3mのダイニングテーブル(4人掛けテーブルとしては一般的な大きさ、広くはないです)を置くと、人が通る部分の幅が約84cmと余裕はなくなります


このあたりは土地の大きさや形状・これ以外の間取り要望の優先度によって変わりますが、念のため確認しておいた方がいいです。


もし将来は6人掛けのテーブルを置きたいとか、空間に余裕が欲しいとなれば、あと455mm(45cm)広げましょう

2730mm(約2,7m)の設計寸法を確保しておけば、まぁ問題はないんではないでしょうか。





外壁を45cm出せないなら、他の空間で調整していったり、なんなら「対面キッチンって絶対に必要ですか?」ってところからディスカッションしてみてください

「ダイニングテーブルは置けますよ」って説明だけでOK出してはいけない空間です。

【間取りの悩み】
カテゴリ:間取りの事  / 投稿日付:2023/05/30 10:54


間取りでよくあるのは「決められない・・・」って悩みではないでしょうか。


人生で初めての経験って人がほとんどでしょうし、平面の図面を見ても「よく分からない」「立体的にイメージできない」などの不安があるかと思います。


良くも悪くも、今はネットに住宅関係の情報や写真も溢れていますので、事例があって参考になる反面、何がベストなのか判断がしにくくなっているかもしれません。



最後は決断になるのですが、住宅歴30年近い私としては【出来るだけ寄り添う・提案する】を心がける様にしています。

・要望に合わせた数パターンの間取り提案
・お客様がやりたい事の確認
・予算とのバランス

最終的な決断が必要になるのは変わりないですが、納得感を持ってもらえるような打合せをする事が満足につながると思うんですね。



建築条件付き土地とかで打合せをあまりしない売主とか、全然提案してこない工務店、もっと言うなら(建築家とかに多いですけど)自分の提案に自信があるのか不明だが、お客様の希望をあまり聞こうとしない人とか見るとメチャクチャ腹が立ってしまう。

契約したら急にテンション下がるのかな?経験上、お客様って契約してから本気度が上がりますから



図面の打合せも大事ですが、よく似た広さの建売を参考に見に行くとか色々と確認する事もできます。サービス精神があるかどうか?担当の性格も重視してくださいね

【寝るまで住宅の事を】
カテゴリ:間取りの事  / 投稿日付:2023/05/22 08:40


一戸建てとマンションの間取り変更リフォーム、新築一戸建ての間取り作成を同時並行で考えていっています。自分の事として、間取りなど住宅の事を考えるのがすごく好きなんです


カバンのすぐ取り出せるところに考えている途中の間取り図を必ず入れて、車の移動中でも眺めたりして「これがベストかな」「他に違った発想ないかな」って考えているし

さっ!ここ数日でCAD入力して仕上げるぞって時は、ふとんに間取り図を持っていって寝るまで眺めているし、起きた時もすぐに間取りを眺めている事も多いです。


住宅の事を考えている時は時間が気にならないので、自分でも好きなんやろなぁって思いますね。



とはいいながらメインの仕事は不動産の仲介。間取りを考えて創造していくというよりは、ある物を現状・価格などトータルで判断していく作業。

それに住宅という分野が合わさっているから、良い感じで仕事できるんだろうなぁ。


今日は新築の間取りを仕上げます。

【住宅の打合せあるある】
カテゴリ:間取りの事  / 投稿日付:2023/05/16 17:12


先日の話で、土地を購入されたお客様から「橋本さん、間取りの相談しにいっていいですか?」と連絡がありました。土地を検討されている時に、私が参考プランを作成してお渡ししていましたが、それから色々と悩まれている様でした。



話を聞くと、お客様が探された建築会社で間取りの打合せをしているが、ピンとこない様子。

建築会社の作成した間取りを見せてもらい「たしかに」と納得しました。私が作成した間取りほぼそのままなんですね・・・・・。間取りがどうこうっていうんじゃないんです。


コレ、住宅打合せあるあるなんですけど
お客様に言われた間取りをそのまま作成しちゃダメ
って状態。たぶん建築会社に間取り作成の依頼をする時に、私の書いた間取りを見せて「こういう要望なんです」「この部分は絶対に取り入れてください」みたいな事を伝えられたのかな。


その建築会社と話をした事がないので、お客様に気を遣いすぎているのか、あまり間取りに興味がなくそのまま作成するという手抜きをしたのか、真意は不明ですが

そのままの間取りが出てきたら、そりゃ「え・・・汗」ってなりますよね。



お客様の気持ちとしては、「この間取りでもいいんだけどまた違った提案があるんじゃないか」「少しでもアレンジがなされているんじゃないか」という期待感は絶対に持っている。

そこが無くて、さらに間取りに対しての理由・説明が足りていないんだと思います。



私が住宅業界にいてた時に初回のヒアリングで「●●社のこの間取りが気に入っているんです」って言われる事がありますが、出来ればその間取りは見たくないっていうのが本音。

見てしまうとその間取りが脳裏に焼き付いて、発想力がなくなりそうな気がするため。


出来れば、初回では見ずに一度私自身の発想で間取り提案をしたい。もしくは良い悪いは別にして、違った案の間取り提案をする様にしていました。

違うパターンがあるメリットは、元々の間取りがやっぱり一番良いってなっても、なぜその間取りが良いのか?の確認作業が出来るからです。



なので間取り提案というのは、ラクをしようとせず、プライドを持って提案する事がお客様の信頼を得ることができるし、納得感にもつながっていくんですね。

【そっか、家相ですね】
カテゴリ:間取りの事  / 投稿日付:2022/09/17 14:41


とある中古一戸建てについてお客様と打合せしていたら
「なんでこの位置にお風呂あるんですかね?家相?」
って言われました。



土地の間口や玄関の配置を考えると、その位置にお風呂が来るパターンもあるので、そこまで考えていなかったのですが・・・よくみるとバリバリ家相を考えている間取り

玄関 風呂・洗面 トイレ キッチン 階段 和室造作の位置・向き 仏壇入れの位置 すべてが家相上で吉もしくは大吉の位置にある。



20年・30年前くらいは家相を気にされる人も結構いたので、私自身も家相の勉強をよくしたし、間取りを考える時も結構気にしていたんだけど、完全に気づきませんでした(汗)。



気付いてくれて有難う!って気持ちです。
これで間取り変更リフォームの提案もかなりスッキリといいますか、もう決まったも同然。

スっと腑に落ちた気持ちいい打合せでした。

【一戸建ての間取りの話】
カテゴリ:間取りの事  / 投稿日付:2021/02/01 07:23


建替えやリフォーム工事のみの相談も頂いており、不動産業の枠組みを超えて、楽しみなこの頃です。 



建て替えってなると、ハウスメーカー時代はメインだった仕事でもあり、土地を購入して家を建てるといった打合せとは少し雰囲気が変わってきます。なんたってそこにお住まいになられている訳で、今まで住んできてどうだったというニュアンスも含まれてきますので、お客様の発想も少し変わる気がしますね。



今ご相談頂いている建て替えは、【家相】をかなり重視されているご要望。ブログでも何回か書いてきましたが、家相は結構得意?というか、経験してきたのである程度は知識があると思います。
鬼門・裏鬼門に始まり、それぞれの空間の方位・位置、家の形など色んな要素を考えながら、間取り配置を考えていかなければならない。



と同時に、駐車場の位置や玄関の位置って、道路付け・土地の形・隣地との関係などである程度はベストポジションが決まってきますので、必然的に家相を重視した間取りって方向性が絞られてきます



じゃあ「それでOK!」って訳ではなくて、そこから色んなパターンが出来るんじゃないか?っていうのを更に検討していくんですね。もう納得感の問題、限られた(家相上、大丈夫な範囲)空間配置の中で逆にパターンを削っていく作業です。結局は最初の間取りに戻るかもしれませんが、それもやりきった納得感があってこそ。



一応原案は完成しているのですが、お客様に提出するまではさらに悩んでいきます。

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