カテゴリ:住宅・建築(リフォーム・新築の事) / 投稿日付:2023/06/24 20:25
住宅の話について。
建築費(材料費・人件費など)が上がっているというニュースをここ数年よく聞きます。
現場にいてる身としても、確かに見積り費用は上がっていってる実感がある。
私がハウスメーカーで働いていた時代(20数年前・1990年代がメイン)の価格の話をしてみますね。
まずは、住宅価格といっても色々あって【建物本体費用、附帯費用(給排水・電気・ガス・残土処分などの屋外工事)・外構費用】の主に3つの合計が住宅価格となります。
私が特に初回接客で話をしていたのは
おおよそ30坪台後半~40坪の2階建てで坪単価は55万円~60万円。商品グレードによって価格差はありますと。それに附帯工事が(土地条件で変わりますが)一般的に250万円くらい。外構費用は200万円くらいって説明していました。
仮に38坪の延床面積の家なら「建物本体費用が38坪×60万円で2,280万円。附帯工事+外構工事で450万円なら合計で2,730万円」になります。今なら消費税が10%なので約3,000万円ですね。
消費税の条件を一緒とすると3,000万円÷38坪で、住宅価格すべて込みで坪単価が約80万円くらいでした。
それがいまやハウスメーカーで建てたら、普通に坪単価100万円超えてくるって話ですから3,800万円とか、それ以上の話になってきます。
土地をすでに所有されているかたは、まだ建て替えの建築費だけですからあり得ますが、土地から取得してってなると立地がそこそこ良ければもう7,000万円以上になってくる。
お客様もだけど、現役のハウスメーカーの営業マンも大変だろうなぁって思います。
これから人口が減っていくし、ネットで建築会社も見つける事ができる時代。競合する会社もどんどん増えていってるので、住宅メーカーとしての商品の提供する意義というか、住宅を提案する意味を変化させていかないといけない時代だろうなって感じます。
不動産も一緒ですが、ただ販売しているだけじゃダメって事です。