カテゴリ:不動産の事 / 投稿日付:2022/10/07 09:45
不動産取引の1コマ
物件見学して、気に入ったら申込み。次は契約となりますが、その時に必要なのは手付金。契約当日に現金で売主様にお支払いケースがほとんどです。
で、この手付金の金額についてご説明。
売買価格の1割までと言われることが多いかと思いますが、そこまで現金を持っていないという方も多いので、このブログではよくあるケースを書いていきますね。
例えば3,000万円の物件だとすると、1割だと300万円の手付金になりますが、そこまでの自己資金が無い場合だと段階的な話になってきます。次は200万円、その次は100万円という感じ。
通常の不動産取引ではこの100万円というのが1つラインになる事が多いかな。100万円用意していたら突っ込まれる事は少ないみたいな感じ。
これより少ないとなると、申込時に売主様側に「手付金が●●万円になりますが、大丈夫でしょうか」って確認しますね。
●●万円だったらOKという規定はないので、これはもう売主様側の判断。
30万円や50万円でもOK、50万円は少ないので70万円くらいは無理ですか?みたいなやり取り。
手付金10万円とかの取引も多いと聞きますが、(厳密には売主・買主ともにOKならいいのだが)不動産取引としたらリスクが生じます…。手付解除という部分でリスクがある。
簡単に説明すると「契約後、●月●日までは買主は手付金(10万円)を放棄する事により、売主は手付金+同額(20万円)を買主に渡す事により、契約を解除する事ができる」というもの。
設定した日付までなら双方ともに一方的に解除ができるという権利ですので、少ない手付金だと簡単に解除できる可能性が出てきます。
そんな簡単な思いで契約している人は稀だと思うのですが、リスクが高くなるのは間違いない。
買主様としては「めっちゃ欲しい」と思っていても、売主様がやっぱ売らないとかなればどうしようもないし…
売主様としても「やっぱ買うのやめときます」って簡単に言われたら、また売却活動がスタート…もしかしたらこの数日間でもっと条件の良い買主様がいてたかもしれないんですね。
ですのでお互いとしてそれなりの意思表示するために、ある程度の手付金を渡す・受け取るという意味があります。
これについては各不動産会社によって考え方が違うので、申込み前に確認していた方がスムーズだと思います。
*ちなみに申込み時に申込み金を貰う不動産会社もあるみたいですが、そのお金は売主様に渡している訳でもなく、その不動産会社が預かっているだけのお金。
通常は申込み金なんて必要はありません。
申込みという行為に重みを持たせたい(キャンセルしにくくしたい)っていう不動産会社の思惑です。