カテゴリ:住宅・建築(リフォーム・新築の事) / 投稿日付:2022/06/09 09:18
今日は建物坪単価について。
よく建物の坪単価は60万円ですとか聞かれた事あるかと思います。その60万円の内容はどーなのか?って事は本日は置いておいて、【広さと坪単価の関係】について書いてみますね。
これあまりご存知じゃない方が多いのですが、建物が広くなれば坪単価は安くなる。
坪単価60万円と言っているのは、一般的な大きさ(4LDK、面積30坪前後~40坪弱)の建物の場合となっていまして、例えば面積が50坪の建物なら坪単価は55万円とかいう風に下がります。
ハウスメーカーとかはそれぞれの設計ごとに見積もりを作成するので必然的にそうなっているはずですが、建築条件付き土地である「建物は自由設計です。建物価格は坪あたり60万円で計算」ってのは気を付ける必要があります。
35坪くらいの設計になるなら許容範囲だと思いますが、50坪とか少し大きめになるなら、厳密に書くと下がらないとおかしい・・・。
なぜ坪単価が下がるのか?
その理由は、単世帯ならキッチンや浴室などの単価が高い設備関係は1つずつ。面積が広いっていうのは単価があまりかかっていない空間がほぼ占めているっていう事になります。
20坪の中に設備全部を含めた物が入っている空間と50坪の中に同じ物が入っている空間なら、そりゃ50坪の空間の方が坪あたりの単価が薄まるという訳です。
下図みたいに同じ12帖の空間ですが、Ⓐの設備が揃ったこの12帖の空間を購入するのと、Ⓑみたいなクロゼットとドアしかない12帖の空間を購入するのでは、価格は変わってくる。同じならおかしい。
Ⓐ Ⓑ
じゃあなぜ建築条件付き土地の場合はこういう計算をしているのか?
理由は【下請けの建築会社と坪当たり40万円とかで仕切っているから】ですね。それに一律坪当たり15万円とか20万円を乗せて販売しています。
ですので、もしご要望が45坪とか50坪くらいあって(もちろんそれ以上の場合も)、60万円で請求されたとしたらその分損しているという事。聞いてみた方がいいと思いますよ。
その返事も含めて検討した方がいいかと思います。
「坪単価は下がりません」って言われたら、上の理屈をし知らない建築に対して素人の営業担当、もしくは「決まりですから」って利益優先の可能性が大。本来なら、不動産会社と下請けの建築会社にも当てはまりますので「坪単価40万円で仕切っているけど、37万円とかにならへん?」って確認すべき内容。誰も損していない話です。
要望の建物面積が30坪台でしたら気にされる事はありませんが、大きい人は要チェックです。
*ちなみに25坪とか、それ以下をご希望でしたら坪単価は上がりますのでね。そこを「いや坪単価60万円やっ」って言っちゃうと理屈に合っていませんのでご注意を。