カテゴリ:不動産の事 / 投稿日付:2023/07/07 08:38
前にもアメブロの方だったかな?書いたことがありますが、再度ご説明。
私道負担の土地面積表示について。
私道というのは簡単に書くと「個人や団体等が所有している道路」の事。
私道負担というのは、色々なパターンがありますが、多いのは「土地の所有者がその土地が接している部分の道路を所有している」パターン。
図で書くとこんな感じ↓
登記上の土地面積は100㎡なんだけど、有効面積(建物が建てられる面積、建ぺい率・容積率の計算の元になる)は90㎡で、前面道路の半分10㎡を所有している。
でね、ネットで不動産会社が物件情報を掲載する時は【私道負担面積は除外する】のが原則。
上の図の場合なら、土地面積90㎡・他に私道負担10㎡と記載しなければなりません。
100歩譲っても、土地面積100㎡・内私道負担10㎡になります(これも知らなかったら土地100㎡と勘違いするからダメなんですが・・・)
ここからが本題んですが、危機管理として、私道負担を土地面積に含めて掲載する不動産会社は避けましょう。知っててなら物事を隠す不動産会社だし、知らなかったとかミスったなら根本的にもダメ。
コレ、知らない人が見て危ないのは
①土地の価格判断を間違う。
上図で土地価格が3,000万円だったとしましょう。本来は90㎡(27.22坪)なので土地坪単価は約110万円。それを100㎡と勘違いして計算すると30.25坪になり、土地坪単価が約99万円になっちゃう。
坪単価110万円と99万円。えらい違いでしょ(汗)。
安いやん!ってある意味だまされる可能性があるので気を付けましょう。
②建築可能な家の面積が変わる。
建ぺい率(1階の建築面積)60%の場所とすると、本来なら90㎡×60%=54㎡ですが、100㎡で計算すると60㎡になります。6㎡も差がでます。4帖分くらい建物の間取りが変わってくる・・・。
私道負担の表示によって、結構判断がおかしくなるでしょ。
土地情報をチェックする時は、道路種別(公道か私道か)そして私道ならその面積表示はどうなっているか?を確認しておく事も重要です。