カテゴリ:不動産の事 / 投稿日付:2022/08/28 15:40
去年くらいから、土地の売出し物件がかなり減っています。
住み替え需要が減っているというのが要因ではありますが、もう1つは「不動産会社(建築会社)による買取りが多い」っていうのもあるんですね。
ポータルサイトとかで土地情報を検索しても、建築条件付き土地が半分以上を占めているんじゃないか・・・という感じになっています。やっぱりこの建築条件付き土地っていう仕組みは、法律上もダメにした方がいいかと思う。
買取自体は意味がある場合も存在しますのでOKだと思いますが、建築条件付きっていうのが問題。
*法律的には本来建築条件というのはダメなんですけど、昔からの商慣例として認められている。
すべての土地は(当たり前ですが)建築条件なんか無し、好きな工務店・ハウスメーカーで建築する事ができる。土地を買い取った不動産会社(建築会社)は、土地だけで販売しないといけません。これが基本。
土地の価格は高くなるでしょう。理由は、建築費(住宅分の利益)が見込めなくなるので、利益を確保しようとすると土地価格にONするしかないから。
でもコッチの方が自然だと思うんですよ。
土地価格が高くなり過ぎるんなら、そもそも土地を仕入れようとはしないので、お客様にもっとダイレクトに土地情報が出回る。それでも買い取るっていうなら、なかなか売れないリスクを負う形になるので「それはもうどーぞ」って話。
「建築費で利益出るから、とりあえず土地を買うんだ」っていう、今の状況よりかなり健康的だと感じます。
逆に言うと、その住宅会社が好きだから、その会社が所有している土地も検討するっていうなら、良い話なんですけどね。
今は、土地ありきでしょ・・・。
土地を探して、結果なんだかよく分からないけど、不動産会社が指定する建物を建てなきゃならないというのはお客さんにリスクがあり過ぎます(汗)。
ぶっちゃけると、いたって普通の(デザインだけ凝ったりしてるケースもある)住宅に、坪単価60万円とか70万円とかを払うのはもったいないですよ。
まぁなかなか建築条件付きっていう方法がなくならないとは思うんですけど、当社にご相談いただいたお客様には、仕組み・建物の価値・バランスなどをしっかり説明して、判断してもらう様に続けていきます。