カテゴリ:不動産の事 / 投稿日付:2021/07/29 15:35
ご売却の相談をいただき査定価格を出す時も多いのですが、色々と調査する中でも重要な項目が【周辺の事例】。現在売りに出されている物件(いわゆる競合相手)と過去の成約事例の両方ですね。
この事例は多ければ多いほどいい訳で、それらを計算していくと、売れそうな価格というものが見えてきます。
で、査定価格というものを導き出した後に、その価格を見直すんです。ここからはエリアの物件を常に観測して、(ここが重要)お客様と話をしているからこそ分かる領域になるのですが、【じゃあこの価格で実際に反響があるのか?】っていう感覚と言ってもいい判断になってきます。
一般的には流通性と呼んだりもしますが、要は需要のあるエリアか?需要のある価格帯はどのへんか?という部分になります。
普通に査定したらこの価格になるんだけど、実際にはどうなんやろ・・・?
っていうのは、エリアを知っていないと確信が持てないんですね。
特に現在の不動産市場は上がり気味ですので、より難しい判断になっています。
コレ逆に言うと、購入する側にとったら面白い物件と出会えるチャンス。不動産会社が売主になっている物件は相場の上を出来るだけ狙おうとするので面白みはないんですけど、一般の方が売主になっている場合に「良い価格設定やなぁ」って思える物件も出てくるんですね。
こういった物件をアドバイスするのが私ら不動産仲介としての役割でもある訳です。
●売主様に対しては、可能な範囲で良い条件で売却する
●買主様に対しては、相場幅の範囲で価値のある購入をして頂く
利益が相反しているような取引なんですけど、双方がハッピーな点というのも間違いなくある。その点を導き出していくのが不動産仲介の面白いところです。