カテゴリ:住宅・建築(リフォーム・新築の事) / 投稿日付:2025/09/26 19:49
ちょっと前にお客様と雑談していて、私のハウスメーカー時代の事を話していて
30年も住宅関係の仕事をしているので、当時より建築知識は全然増えていますが、じゃあ提案する内容は大きく変わるのか?と考えると・・・・・もし私がハウスメーカー勤務のままだったら、若干ですが自信のない部分もある。
(現在は変わっているかもしれませんが)当時のお客様との打合せ場面を想像すると、「こうした方がいいかな」「ココに窓付けた方がいいな」「間取りはコッチのパターンもあり得るな」とか色々と提案したい事が頭に浮かんでも、すべてをお客様に伝えていなかった。
その理由は?
①価格が上がるから
窓1つ付けると、5万円・8万円と上がっていく訳です。私がいたセキスイハイムだけで検討されているならいいのですが、やっぱり競合他社が複数ありその中から選んでもらわないといけないんですね。
間取り提案内容や仕様で差別化するケースも多いですが、やはり価格でも判断される訳です。
良い提案はどんどん出来るけれど、価格が高くなっていって予算オーバーしたら・・・根本として選ばれなく可能性が出てきます。
そうすると【頭の中では思い付いているが提案しない】という選択肢を取った経験もあります。
②契約までの時間がかかる
会社ですので契約というのも大事。でも打合せしているお客様がいてると、会社からは「いつに契約出来るんや?」「今月中に契約しろ」とか言われるんですね(汗)、今は知らんけど。
そうなると、なかなか間取りの打合せに時間をかけているのが難しくなる=提案がしにくくなるという具合です。
結果、ハウスメーカーの営業というのは、契約まではスピード感を重視して、契約してから詳細を詰めていきましょうというスタイルになってきます。だから契約してからドンドン価格が上がっていくケースが多くなるんでしょうね。
今は誰からも契約設定を言われる事もなく、ある程度お客様の予算に合わせて建物提案できますので、そういう部分でノン・ストレス。
最初に提出する全体の資金計画書では、提案した間取りの建物見積り&これからの打合せで出てきそうなオプション費用をあらかじめ予算組みするようにしています。
30年やってきて、これが一番現実的な住宅打合せかなって感じていますね。







