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【ハウスメーカーで建てると将来の価値は?】
カテゴリ:住宅・建築(リフォーム・新築の事)  / 投稿日付:2025/04/19 09:47


ハウスメーカーで建てた家の不動産査定について、実際のところを書いてみたいと思います。



将来売却するって決めて家を建てる人は少ないと思いますが、建てた家が資産価値としてどうなるのか?という視点では知っておいた方がいいかと思います。


まず結論として「現在の不動産業界のレベルでは、ハウスメーカーで建てた家は資産価値(将来の価格)が低くなる」となります。

普通の工務店で建てた家より低くなるという意味ではなく、建築時にかけたコスト分高く売れる訳ではないという意味になります。要は値下がり率が高くなる。



これはハウスメーカーを否定するものではありませんので、ご注意ください。ハウスメーカーにしかない良さも多くあるし、「●●●の外観が好きなので、このメーカーで建てたい」というのも満足する暮らしへの大事な選択です。



と前置きはここまでにしまして、例えば築20年のハウスメーカーで建てた家・一般的な工務店で建てた家の中古一戸建てとしての査定価格を比較してみると、(分かりやすく言うと)少しは査定額が上がるという具合


20年前というとハウスメーカーではQ値やC値など住宅性能表示をアピールし始めていた時代ですので、それなりの住性能が担保されています(今と比べると低い性能ですが・・・)

一方工務店では「建築確認が下りればOK。住宅性能って何?」って言っても言い過ぎではない時代。


普通なら売却査定時に差が出てもおかしくないのですが、問題は査定をする不動産会社(担当)がよく違いを分かっていない事。「ハウスメーカー施工の家ですから!」っていうだけのアピールが現実ではないでしょうか(汗)


売却するお客様にとったらたまったもんじゃない・・・
でもそれが不動産業界レベルの現実になります。



もっと具体的に書くと、今セキスイハイムの昔の商品である木造2×4の家(セキスイツーユーホーム)が中古で売りに出ています。コメントにはセキスイツーユーホームの家!だけの表示。


厳密にはセキスイツーユーホームの中でも商品グレードがあって、その時代は上から「アーシア グラシス セントワ ミ・オーレ・・・」と色々あります。その中でも売りに出ているのは上級グレードのアーシア。不動産営業マンがそれを分かって査定しているとは思えないし、買主様への接客時にもアピール出来ないでしょう。




じゃあ、今から家を建てる人はどう考えるべきか?


現在は国の政策として、住宅性能評価を受ける事が必須になっています。耐震等級や断熱等級とかですね。


ハウスメーカーでなくても今から家を建てる場合は、その家の住宅性能が証明されている。


もう将来売却する時には、「この家の住宅性能は●等級です」って表示することはマストになってきます。等級が示されていないなら、建物価値はゼロと言われても仕方ない時代になってくるでしょう。



ここで考える事があって、どの家も住宅性能評価がなされているなら「ハウスメーカーで建てた家のメリットは何?」となります。

等級の差?アフターメンテナンスの差?



予想なのでこれからどうなっていくのか分かりませんが、査定する不動産担当に住宅・建築知識が十分にあったとしても、価格差を論理的に説明するのが難しくなってくるでしょう



価格差を出すには、ある意味バックや時計と類似するような【そのハウスメーカーのブランド構築】が必要になってくるんじゃないかと思います。

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