カテゴリ:不動産の事 / 投稿日付:2025/06/01 13:17
ちょっと重い内容になってしまいますが、大事なことですので書いていきます。
不動産会社がどう考えるのか?という一般のお客様には分からない不動産会社の発想について。
現在住まいをお探しの方にとっての共通な思い「いい物件がなかなか無いなぁ・・・」
実際に売り出されている物件は少ない状況です。比較的需要の高いエリアなら尚更。
こういう時の考え方としては
①ひたすら待つ。エリアが決まっていて、希望を変えたくないとなれば待つという選択肢になります
②セカンド希望エリアを考えてみる。考えているエリアとは違うけれど、長い目で考えて予算に合うエリアを再度考えてみる
③中古一戸建てやマンションなど、違う種別も考えてみる
誰も思い付く事で恐縮ですが(汗)、こうなってきます。
で、ここから不動産会社として視点で考えてみます。
不動産会社にとっても、紹介出来る物件が少ないんですね。
なんでもかんでも(相場関係なく)物件を紹介する会社なら別ですが、【お客様の要望に合致しそうで】&【相場的にもおかしくない】物件となると、紹介出来る物件は少なくなるんです。
当社は不動産仲介(物件紹介)だけでなく建築提案という仕事もメインにしているので、無理に物件をお客様にススめる事はしませんが、不動産仲介だけをメインにしている会社はかなりシンドイと思いますね。
じゃあそうなってくると不動産会社はどう考えるか?
買取りに走る会社が増えていくでしょう。仲介手数料ではなく、販売する物件での利益確保を目指すようになっていきます。仲介手数料より(リスクはあれど)買取りの利益の方が多いですから。
買取りというのは、土地を買い取って、解体更地にして売る。建築条件を付けて建物利益が見込めるようにしたり、建築条件付けると売りにくいと判断するなら土地に大きめの利益を乗せて販売する。
中古物件(一戸建て・マンション)なら、買い取って、リフォームして売るという仕事になります。
大手の不動産会社も仲介出来る物件が少ないので、チャンスがあればと虎視眈々と売主様が買取りをOKする様にタイミングを見計らっている状況です。
買取りされた物件って正直魅力が少ないじゃないですか(汗)
利益が乗っているので相場より高かったり、建築条件が付いて好きな建物が建てられなかったり、価格の割になんか中途半端なリフォームされていたりと。
私がよくお客様に言うセリフで【物件と価格のバランスが悪い】。物件が無いからといって、これに付き合う必要はないと思いますよ。
ここまでの内容をまとめると
物件が少ない=不動産会社としても物件が少ない=仲介だけではシンドイので買取りに走る=魅力のある物件が減るor相場より高い物件が増える=ますます検討できる物件が少なくなる
こういった悪循環になってしまってます。
物件探しというのは我慢も必要になってきます。
私としても毎日なかなか紹介出来る物件がないのを我慢しながら、お客様にはバランスが合っている物件を購入して頂きたいので、日々チェックしていってます。