カテゴリ:売却について / 投稿日付:2025/06/03 14:42
不動産売却において、価格を高く売り出す事のデメリットは?
不動産会社に査定を依頼すると、相場よりかなり高めの売出し価格を提案を受けることが多々あります。
相場が4,000万円なのに「今なら4,800万円とか5,000万円以上で売り出しても、もしかしたらイケるかもしれません」みたいなトークで…
売主様の気持ち(期待感)としたら、チャレンジしてみたくなる気持ちも分かります。
可能性の話をすれば、もしかしたら相場より高いのは分かっていて「でもココの物件が欲しい」というお客様もいてるかもしれない。
でも経験上1%、いや0.5%もいないでしょう。
その物件に10組の人が見学に来るとしたら、0.1人とか0.05人になる確率です。0.1人ってその時点で1人もいないとなるのですが……(汗)
その1人もいない確率にかけて、相場よりかなり高く売り出すリスクもご理解いただいていた方がいいかと思います。
・物件を探している人は相場もよくご存知の方が多いので、まず【高い物件】というイメージが付いてしまう。
・売れずに価格を何回か下げても、それでも相場より高い価格のため、ずっと高い物件というイメージが付く
・やっと相場価格帯まで下げても、本当にそのエリアで検討している人にとってはイメージが良くない
・欲張りな売主様というイメージを持つ人も多い(不動産会社が提案した価格だけど、一般の人は売主様が希望した価格だと考えます)
そして一番のリスクは本当にそのエリアで探している10人のお客様を、初動が悪かったために逃してしまう可能性が高くなるという事なんです。
もしかしたらいてるかもしれない1人(確率的にはいない)にチャレンジしたが為に、熱い10人のお客様を失ってしまうリスク。
コレは本当にデカいので、よく考えて売出し価格を決める必要があります。
結論から言うと、不動産会社が言うチャレンジ価格なんて【売却依頼が欲しいためのトーク】ですので、信用してはダメですよ。
じゃあなぜ不動産会社はこんなウソの価格提案をしてくるのか?
それは先程書いた売却を依頼されたいから。
不動産査定というは仲介会社が行うんですね。結構知らない方が多いのですが、よく世間で聞く査定は「買取り」金額なんです。
車でもゴールドでも査定した会社が「この金額で買います」というもの。この買取り査定は信用出来るんです。目の前の会社が買うっていう金額なので。
でも一般的な不動産査定というのは「この価格で売れるかも」(=売れなくても知りません)という価格。
悪く言うとメチャクチャ高い価格を言ったとしても、その不動産会社には責任もなければリスクもない。
リスクは売主様が取る(価格を下げる)んです。
だからチャレンジ価格というメチャクチャ高い価格を言って売主様を気持ちよくして、売却依頼を取る。これだけが目的になっています。
現在は昔よりこの傾向がヒドクなってますので、マジで要注意です。