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【売却査定の最初の目的はコレです!~売り出し価格を知る事ではない~】
カテゴリ:売却について  / 投稿日付:2025/06/12 17:55


一括売却査定の使い方


本当は使わない方がいいと思いますが……気軽に複数の不動産会社に査定依頼が出来るので、使ってみたくなる気持ちも分かります。

不動産会社ってタダでさえ怖い、もしくはいい加減なイメージがありますからね……(残念過ぎるけど)、直接問合せする方が勇気いると思うんです。

間違いない。


という事で、もし一括売却査定をしたとしても、その査定資料をどう判断すればいいのか?それについて解説します。



まず気軽そうに感じる一括売却査定ですが、ポチッとボタンをクリックしたら多分鬼電がかかってくると思います。


そして「どこまで信憑性があるのか分からない」査定金額がメールされ、結局は「現地を見たいです」とか何だかんだ理由を付けてアポイントを取ろうとするでしょう。



一括売却査定サイトに登録している不動産会社は一件の査定反響につき2万円程払っているとよく聞きます。

お金をかけて査定依頼を買っている状態。
だから【絶対に売却を依頼されたい】んですね

ココをよーく理解してください→【絶対に売却を依頼されたい】



ここから不動産会社の心理になって考えていきます。

一括売却査定なので複数の会社に査定依頼が届いているのは知っている。

そこで自社の話を聞いてみたい・売却を依頼してみたいとお客様に思ってもらうのは何があるでしょうか?

人間関係も何もない状況で・・・


高い価格を提案して、グッとこちらに興味を持ってもらうしかないんです



ハッキリ書くと、相場とか関係ない(汗)営業マンが気にしているのは他社の査定&提案価格なんですね。


真面目な不動産会社なら、キチンと相場の査定金額を出して、売り出し提案価格も査定金額の10%増し位が上限じゃないかな。

4,000万円の査定金額なら4,400万円とかになります。

最近はこの売り出し価格が4,800万円とか5,200万円とか、もう訳が分からない状態になっています。


「大手ならその点は安心」と考えられるかもしれませんが、ここ数年は大手さんの方がヒドイかな・・・(地場のキチンと情報発信している不動産会社の方がマシ)

大手ほど、物件が少ない中で毎月のノルマ達成のために、かなり無理してなんとか売却依頼を取ろうとしている傾向にあるかと思います。



という事で、一括売却査定をしたとしても【自分が相場を把握するための資料の1つ】という感覚を忘れないでください


複数の売り出し提案価格の中で、高い会社から選ぼうとすると、後で結局イヤな思いをする事になりますので。



不動産会社に査定を依頼する一番最初の目的は

【自分自身が相場を把握する事】


これがメチャクチャ重要になります。
日本史でいうと645年大化の改新レベルの基本。



不動産査定(相場)というのは「過去の成約事例」という絶対的な根拠があります。過去と言っても直近(1・2年以内)の事例。

●その成約価格はいくらなのか?

●その物件は最初いくらで売り出しされて、どんな価格変更を経て、成約になるまでどれ位の期間がかかったのか?

この2つを実際の資料を見せてもらって、キチンと確認してください。



この成約事例という根拠を確認して、一番高く提案してきた売り出し価格と比較した時に【その価格に対して納得できる説明が出来るかどうか?】

これを我々不動産会社が重要視します。



「相場が上がってますから」
「売り出されている物件が少なくて、需要が高いから」
「大手不動産会社ならもしかして売るんじゃないか」

これは理由にはなりませんのでご注意ください。こんなフワっとしたトークでは買主様は逆に不信感が湧いてきますので。



大切な事ですので最後にもう一度書きます。

査定の第一目的は、ご自身が相場を把握するためのもの

(=ウソを言っててでも売却を依頼されたい不動産会社に騙されないために)。


一括売却査定はその1つの手段くらいでお考えください。

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