カテゴリ:売却について / 投稿日付:2025/05/28 14:54
ここ最近「このままで不動産会社は大丈夫なのか?」っていう事をよく感じる様になりました。
以前から書いている【物件の売り出し価格】についてでして、素人というか……売主様・買主様の為ではなく、自社の事しか考えていない仕事のやり方ばかりが目立つ様になっています。
特に大手不動産会社のやり方がヒドくなっていますね。
具体的には、例えば査定価格が4,000万円としたら、最初の売出し価格を4,800万円とか、ヘタしたら5,000万円以上で提案してくるのが普通になってきています。
理由は【売却を依頼されたいだけ】
複数の不動産会社に査定依頼していたとしたら、他社に負けたくないだけで、売主様に都合の良さそうな話を持ちかけている訳です。
チャレンジ価格と言われる売出し価格ですが、本来チャレンジ価格というのは4,000万円の査定金額なら4,480万円とかであって、査定金額の1割アップ位が限界になります(需要のあるエリアで)。
もう大手の営業マンも売れるとははなから思っていなくて提案しているみたいですからね(汗)
この手口のいやらしい所は【(売出し価格ではなく)査定価格は比較的相場で提出している事】。
あとで価格変更をしていきやすい様に査定はある程度まともな価格で出しているんですね。
でも査定報告時にはその価格はメインで語られず「今なら物件も少ないし、5,200万円で売りに出しても反響あるかもしれません」とかいうトークで売主様を期待させる=売却を依頼されるという流れになっています。
まぁ売れません。
大幅な価格変更を繰り返して、結局は4,000万円近くで売れるという「最初の時間が無駄やったやん」「4,380万円で売り出してた方がスムーズやったやん」って結果になります。
こんな仕事は誰でも出来るわけで……大手という看板の大きさをバックに横行しているのが今の不動産市場。
私としても新規物件が出た時は「おっ」て気になりますが、最近は逆に(売出し価格を見ると)テンションが下がる機会がふえています。
売却をご検討の方、また現在売却中の方、売却の流れが非常に悪い方向に行きますのでご注意ください。
もっと突っ込んで書くと、買主様(購入検討者)にも悪影響になっています。
市場経済として相場が上がっているのではなく、不動産会社の思惑だけで相場が上がっているだけだから。
物件の売出し価格と成約価格の差が大き過ぎるので(売出し5,200万円で実際の成約価格は4,200万円とか)、正常な判断が出来なくなってきます。
不動産会社の信用が益々なくなっていく事を、大手さん含め不動産会社がやってしまっているだけなんですね…
「橋本さん、この物件が出てきてますが価格設定含めてどう思います?」っていう相談が以前より増えています。
純粋な質問ではなくて、よーく聞くと「売出し価格を信用していない」という状況なんですね。
不動産の査定&売出し価格を提案する時に一番大切なのは
【資料なども提示した上で、説明して納得してもらえる事】。
それがチャレンジ価格であっても説明が付くのが大事なんです。
判断の目安としては査定金額と売出し金額の差が1割以上ある時は、かなり気をつけて下さい。てか売却を依頼しない方がいいでしょう。
不動産のプロならそんな提案してくる営業マンは選びませんよ。